第6回 損益計算書の見方

会計期間中に会社が「どれだけ儲けたか」は株主や経営者などのステークホルダーにとって非常に関心の高い情報であり、収益や費用そして利益の額を報告する財務諸表を損益計算書といいます。

損益計算書の記載内容

損益計算書は次のように上から下に向かって利益の金額を計算していく仕組みになっており、一番上の「売上高」から始まって最終的には一番下の「当期純利益」まで計算されます。

損益計算書は会社にとって会計期間におけるパフォーマンスの良し悪しを評価する通知表ともいえるでしょう。

5種類の利益

損益計算書の中を見てみると、売上高から始まって「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」「当期純利益」という5種類の利益が表示されていますが、これらの5種類の利益の意味を知ることは会社の経営成績を理解する上でとても大切です。

売上総利益

「売上総利益」は粗利とも言われるもので、本業の収益である「売上高」から「売上原価」を差し引いて計算します。

売上総利益はいわば全ての利益の大元ですので、売上総利益がどの程度あるかによって会社の最終的な利益の金額は大きく左右されます。

営業利益

「営業利益」は「売上総利益」から、給与や福利厚生費、旅費交通費、広告宣伝費などの販売活動や管理活動にかかった費用である「販売費及び一般管理費」を差し引いて計算します。

営業利益は本業での儲ける力を表しており、会社の利益を獲得する実力を判断する上でとても重要な指標になります。

経常利益

「経常利益」は「営業利益」に配当金の受け取りや利息などの本業以外での経常的な(特別な事情ではなく継続的に発生する)損益である「営業外収益」と「営業外費用」を加減算して計算します。

経常利益は特別な事情を除いた損益であり経常的に儲ける力を表すものと言えます。

税引前当期純利益

「税引前当期純利益」は「経常利益」に固定資産や投資有価証券の売却損益など経常的ではない特別な事情によって発生する「特別利益」と「特別損失」を加減算して計算します。

したがって、税引前当期純利益は特別な事情まで含めた会社の儲けを表すものになります。

当期純利益

「当期純利益」は「税引前当期純利益」から「法人税、住民税、事業税(法人税等調整額)」を差し引いて計算した会社の最終的な儲けを表すもので、株主への配当金を決めるための重要な要素になります。

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